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文化

2月25日の「エドゥサ(EDSA)革命記念日」とは何か:フィリピンの歴史と伝統に迫る

2月25日の「エドゥサ(EDSA)革命記念日」とは何か:フィリピンの歴史と伝統に迫る

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フィリピンには年間を通して、様々な祝日・休日があります。

この記事では、毎年2月25日にフィリピンで祝われる「EDSA革命記念日」について、この祝日の背景にある歴史、それにまつわる伝統、そして祝日の祝い方についてご紹介していきます。

当時、世界中のメディアが大きく取り上げ、フィリピンの名を知らしめたほど有名な出来事。早速見ていきましょう。

※2023年は1日前倒しして、2月24日を当特別休日とすることが決まりました

エドゥサ(EDSA)革命記念日とは?

エドゥサ(EDSA)革命記念日は、フィリピンにおいて非常に重要な祝日と言えます

この祝日は、端的には1986年のピープルパワー(人民の力)革命を記念するものです。

エドサ革命は、1986年2月22日、ピープルパワー運動が首都マニラで一連の抗議行動とデモを組織したことに始まりました。この抗議運動は、1965年から政権を握っていたフェルディナンド・マルコス大統領の権威主義的な支配に反対するものでした。

平和的な抗議とデモはフィリピン国内の何百万人もの人々を魅了し、運動は瞬く間に広く支持されるようになったのです。

1986年2月25日、ついにマルコスは退陣に追い込まれ、ピープルパワー革命はフィリピンに民主主義を取り戻すという目的を達成しました。

1965~86年の20年間続いたフェルディナンド・マルコス大統領の独裁政権が民衆による平和的な民衆活動によって終わり、国内に民主主義を取り戻した、まさに歴史的な記念日なのです。

1986年以来、毎年2月25日に祝われているこの祝日は、今日のフィリピンを創ったとも言える文化と歴史の重要な部分となっています。

当時のマルコス政権の独裁政治について

当時のフェルディナンド・マルコスの政治についても触れておきましょう。

結果としてエドゥサ革命に至った彼の政治には、次のように多くの問題がありました。

  1. 独裁的な政治:マルコスはフィリピンの政治を独占し、反対派を弾圧していました。彼は議会を無効にし、言論・報道の自由を抑圧し、市民の権利を侵害していました。
  2. 貪欲な経済政策:マルコス政権は国の資源を支配し、腐敗が横行していました。彼は国民の貧困化にもかかわらず、豪華な公共事業を行い、国に巨額の借金を作りました。これらの財政政策は、フィリピンの経済を破綻に追い込みました。
  3. マルコスファミリーの権力拡大:マルコスは、妻のイメルダと共に政治とビジネスの両方で権力を拡大しました。イメルダは、国家予算からの資金を私的に流用し、芸術品や高級品を買い漁りました。また、マルコスの子供たちも政治的権力を行使し、豪華な生活を送りました。亡命後に彼女が宮殿に残していた3,000足の靴と6,000着のドレスは世界的に有名な話です。
  4. 人権侵害:マルコス政権は市民の権利を侵害し、数多くの人々を逮捕、拷問、殺害しました。これは、マルコス政権下のフィリピンにおける「マルコス時代」と呼ばれる時代を象徴するものです。

エドゥサ(EDSA)革命記念日にちなんだ風習

EDSA People Power Revolution
出典:https://www.sunstar.com.ph/article/1954269/manila/local-news/marcos-declares-february-24-as-special-non-working-holiday

EDSA革命記念日には、多くのフィリピン人がLABAN党の公式カラーである黄色を身にまとい、ピープルパワー革命の記念日を祝います。

また、人々はこの歴史的な出来事を記念して集まり、革命に参加した人々の勇気と決意を思い起こすのです。

さらに、フィリピンの民主化のために戦った人々を称えるために開催される特別なイベントや礼拝に多くの人々が参加します。

それらは例えば、パレード、キャンドルライト、政治家による演説、国歌斉唱などです。

国外にいるフィリピン人たちも例外ではなく、この革命とフィリピンの人々の勇気、闘いについて学び、人権について話しあったりしてこの日を祝います。

また、フィリピン人社会を支援するための活動――例えばフィリピン人の活動を支援する慈善団体への寄付や、民主主義と人権の促進に取り組む組織でのボランティア活動に従事したりすることもあります。

まとめ

日本に限らず、フィリピンにおいても『祝日』というものは特別な日です

今回のエドサ革命の日は今日のフィリピンを創ったとも言え、近代の歴史的な史実を祝う日となっています。

国の歴史を知ることで、よりフィリピンを理解できるように思います。

機会があれば当日のイベントに参加してみたり、フィリピン人たちとこの祝日について語り合うのも良いかもしれません。

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