ユーリ(@firipedia18)です!
世間はハロウィーンの話題で持ちきりですね。
街中にはお化けを始めとして様々な仮装をした人で溢れかえるのがこの時期です。
日本では単純に仮装を楽しんで騒ぐ?というパターンですが、フィリピンのセブアノ圏には世界から見てもちょっと変わった独特の文化があるのです。
セブアノの伝統的ハロウィーン文化
クリスマスに先駆けた行事
クリスマスの準備が9月頃から始まる国フィリピン笑
楽しいことが大好きなその国民性らしいですね。
そんなクリスマスの前の時期にあたる10月にはフィリピンも大好きなハロウィーンを満喫します。
怖がらせたりするようなパーティだけでなく、家族親戚一同が集まる行事がこのハロウィーンでもあります。
家族で故人のお墓に集まる
セブアノの人たちにとってハロウィーンは決して楽しいという感情のものだけではありません。なぜなら、ハロウィーンは故人を偲んで彼らに会いに行く時期でもあるからなんです。
毎年10月31日かそれより何日か前に家族一同で集まってお墓に集まって、故人のためにお祈りをします。
ご存知の方も多いと思いますが、フィリピンにとって『家族』は親戚を含めたとても大きなネットワークを指します。
ハロウィーンのときにも、祖母などの墓だけでなく全部ではないにしても多くの親戚のお墓を一同で飛び回るとのこと。
亡くなってしまった家族、親戚を決して忘れないように生前の思い出について話したり、悲しむのではなく楽しかった出来事などとともに、私達は今こうして元気にやっているよ!という姿を見せるためでもあるようですね。
ご飯をいっぱいつくって持参
親戚同士でも食事がシェアできるように、母親たちは大量の食事を用意して持参します。
また、お墓では思い出話に花が咲くよう、ビールなどのアルコール、カードゲーム、音楽を持ち寄ったりとさまざまです。
ここまで来ると本当に日本の参拝とは違うんだなーと感じます。
お墓に食事とお花、そしてキャンドルライトを供える
死者へのお供え物として食事を。そしてキャンドルやお花もお墓にたくさん供えます。
このハロウィーンのときのキャンドルの売上も相当なものになるとのこと。
たくさんキャンドルでお墓を照らすことで、死者のための祈りは多くのキャンドルの灯火によって、より早く天国にいる家族の元へ届くと信じられています。
終わりに
いかがでしたか?
家族想いのフィリピン人らしい部分が伝統として残ったように感じますね。
小さい頃から親戚を含めてこのような行事で繋がりがある。『絆』というものを再考させるようなイベントです。
セブに繋がりがある方は、これを覚えておくだけでセブの人々についてより理解が深まるのではないでしょうか?