ユーリ(@firipedia18)です!
元フィリピンパブ店員という経歴を持っていた僕ですが、よりによって大事な話題を書いていませんでした。。!
そもそも
「フィリピンパブって何?」
「日本人のキャバクラと何が違うの?」
という疑問をお持ちの方、フィリピンパブが何なのかを知りたいからこのような記事にたどり着くわけですよね。
ということで、今回は業界人(だった)僕がざーっとこの世界をご紹介します!
フィリピンパブとは?
フィリピンパブとは、日本において主にフィリピン女性が接客をしてくれる夜のお店です。いわばフィリピン人版のクラブ、キャバクラ。
通称「ピンパブ」と呼ばれます。
フィリピン女性ホステス(フィリピーナ、ピーナと呼ばれる)が席に着いて、会話を楽しんだり一緒にお酒を飲んだり食事をしたりといった遊びができる、日本でも東南アジアのフィリピンという国の異国情緒を味わえる数少ないインターナショナルな空間です。
ホステスたちによる歌謡ショーやダンスショーがある場合も。これは日本人キャバクラには無いエンターテイメントと言えます。
日本各地に存在し、単独で足しげく通ったり上司に無理やり2次会で連れてこられたりと、様々なドラマが生まれる場所でもあります。
料金システム
実際にシステム料金ってどうなっているのかを見ていきましょう。
たまに町中でもちらっとフィリピンパブの看板を見たことがある方、近くにまで行って料金システムを確認する勇気がないことってありますよね。
結局料金はわからずで。
そのような方にとって、今回の記事はとても参考になるでしょう。
ベーシックなシステム料金をご紹介しておきます!
項目 | 料金 |
---|---|
1セット(60分)※1タイムとも | 2,000円〜6,000円 |
ハウスボトル(焼酎、ウイスキー) | 飲み放題 |
指名料 | 2,000円前後 |
場内指名料 | 1,000円前後 |
カラオケ (1曲) | 200円前後 |
女性のドリンク | 1,000円前後 |
フード | 1,000円前後 |
同伴(店外デート) | 10,000円〜 |
個人的にはフードに「ポッキー」があれば鉄板で盛り上がります。いや、周りは引いているかもですが、”個人的には”楽しめます。
それはさておき、フィリピンパブの一番のポイントはなんと言っても、その料金の安さです。
日本人のキャバクラに行くとセット料金で60分もないことがザラにありますし、指名しようもんなら1セットで1諭吉は覚悟する必要があるでしょう。
安くて楽しい!
それがフィリピンパブの魅力です。
フィリピンパブの現在と歴史
フィリピンパブに行くなら、この業界の流行り廃りの歴史やその背景を簡単にでも知っておくとより奥深い遊びができます。(と勝手に思っています!)
現在、日本で大学生や20歳代の世代の人たちに「フィリピンといえば?」と聞くと、
「南国?」「リゾート」「語学留学」
といった回答が返ってくるのが普通なんですが、僕なんかのように30代も後半〜それ以前の団塊世代の人たちに同じ質問をすると
「フィリピンパブ」
と答えが返ってくるほど実はこの業界には流行り廃りがあったのです。
それは遡ること30年ほど前――。
この頃からまさにフィリピンパブがブームになったと言われる時期で、1980年代の日本バブル期以降、多くのフィリピン人女性たちが「出稼ぎ」のため、日本に来るようになりました。
「ジャパゆき」という言葉が出てきたのもこの頃です。
ピークの2004年には、最高の8万2741人が興行ビザで来日。
かくゆう僕もまさにこのピーク時のフィリピンパブに勤務していたわけであります!
しかし、同年に米国務省は、日本の興行ビザが人身売買の温床になっていると指摘し、あわてた日本政府は2005年3月、興行ビザ発給要件を厳格化。。。
同業の大手グループのピナちゃんたちが大量に国に帰る中、日本に入国できるピナちゃんたちが皆無になるほどの衝撃でした。
つまり、新しい女の子たちがお店に入られなけば、肝心のホステスがいなくなっていくばかり、というフィリピンパブの存続自体が危うくなるほど激震が業界に走ったのです。。。
【参考図書】中島弘象 フィリピンパブ嬢の社会学 2017 新潮選書
フィリピーナホステスについて
ここで色々と難しい話になったので、そもそもフィリピンパブのフィリピーナたちがどのような雇用形態だったのかを紹介していきます。
まず、世界共通で外国人が外国で働くためには、観光ビザでは働けません。
そのために、各国がどのような資格をもってその国で働くかを許可しているかという区分があるわけです。
フィリピンパブのピナちゃんたちはこの区分のうち「興行ビザ」にて来日していました。
特にはじめて日本に来るタレントは「ファーストタイマー(1st timer)」と呼ばれ、日本でのホステス業にもすれていいないことから「新人」として貴重とされました。
フィリピンパブに通う顧客の中には、この1stタイマー好きが一定数存在するのも今では懐かしい思い出です。
就労形態
タレント
当時日本に来ていたフィリピンパブの女性たちは「タレント」と呼ばれていました。
これは前述の「興行ビザ」が関係しているのですが、実はこの興行ビザ―。
各タレントがフィリピン本国で、ダンスや歌の練習をして、そのタレントスキルをもってしてダンサーや歌手としての活動を行う「興行活動をすることを前提にして発給されたビザ」なんですね。
そのため、日本人のキャバクラでは「キャスト」と呼ばれる女性ホステスが、フィリピンパブとなると「タレント」と呼ばれるようになったという経緯があります。
なので、本来フィリピンパブとはタレントによるダンスショーや歌謡ショーのようなプログラムを楽しむためのお店であるわけです。
※カンの鋭い方はお気づきかもですが、この興行ビザで来日したタレントが客席に着いて接客すること自体、「資格外活動」なので実はルール違反でもあるのです(0_0;)
今では真の意味でこのタレントは激減しました。
アルバイト
タレントの反面、日本で合法的に仕事ができるフィリピン人女性たちがいます。
日本人と結婚していたり、離婚後に日本に日本人との子供がいて養育しているような女性が働くことをアルバイトと称します。
ブームが去った今、日本にあるフィリピンパブのホステスたちは、ほとんどがこのアルバイトです。
ホステスの年齢層も上がってしまいました。
入国できるフィリピン人女性がいなければ、日本国内で働き手を探すしかないですからね。
フィリピンパブの楽しみ方
フィリピンパブの楽しみ方です!
前置きが長くなってしまいましたが、フィリピンパブはエンタメの世界!
個人的にはホスピタリティの高いフィリピーナは最高のエンターテイナーだと思っています。
これから紹介するポイントを意識すると、フィリピンパブを存分に楽しんでいただけるでしょう!
身だしなみに気をつけよう
フィリピン国民はきれい好き!
制汗剤などのデオドランドから始まり、ボディクリーム、香水などの匂いがするものが大好きです。
ファッションや見た目も気にする人たちが多く、見た目を清潔にしているのとしていないのとでは印象が大きく変わります!
これは元フィリピンパブ店員の僕だから余計にわかりますが、彼女たちは噂好きであることも有名なので、印象が良ければ良い噂が広まり、一緒のテーブルで楽しみたいという子が増えたり、逆に印象が悪ければあのお客さんにはつきたくない、、なんて思われています。
見た目を気にしていると、彼女たちはきちんと褒めてくれるので、いい気持ちになれますしちょっとしたケア・努力で効果テキメンなポイントです!
※ちなみに歯並びがキレイでも褒めてくれます。日本だとあまりないですよね(笑
なお、フィリピンパブでモテる男性客の特徴は以下の記事にまとめました。併せてご覧ください!
カラオケを歌おう
当サイトで以前紹介した下記記事も読んでみていただけたらと思いますが、前述もしたとおり元々歌手として日本に来日したフィリピーナもいます。
カラオケ好きなら僕たち1人で歌っても良いですが、ぜひうまいピナちゃんを見つけて一緒にデュエットなんてのもおすすめです!
僕より上の年代の方ならご存知かと思いますが、「ロンリー・チャップリン」の選曲であれば鉄板です(笑
日本のフィリピンパブで働いているピナちゃんならなぜか大体歌えるはず!
営業メールを楽しもう
フィリピンパブに行ってお気に入りの指名の子ができたら、LINEなどを交換!せっかくお金を払ったんですから、お土産ぐらい持ち帰りましょう!
ここまでは日本と同じですが、実はフィリピーナとのその後のLINEが好きというお客さんも多いのでは?というほどのポイントです。
ピナちゃんたちはこちらから頼んでなくとも自撮りの写メを送ってきたりします(笑
なぜ?というのは当サイトの他の記事も参考にしてもらえればと思いますが、
といったメッセージが頻繁に届くのは日本のキャバクラと比べても、フィリピンパブに軍配が上がると個人的には思っています!
仲良くなってくると
など普通に送ってきてくれるので、男心をくすぐります。
メッセージのやりとりが仕事のように感じさせないため、日常に刺激がない、恋人のような関係を楽しみたい、没入したいという独身男性に特におすすめです!
タガログ語を覚えよう
タガログ語って知っていますか?
フィリピンパブに通う人たちは、英語が喋れなくてもなぜかタガログ語が喋れるようになる、という法則があります(笑
かくいう僕も当時のタレントたちから「もうフィリピン人だね」とお墨付きをいただけるほどにはタガログ語が話せますし、はじめて現地に行ったときもまさか日常生活に問題ない程度にタガログ語スキルが上がっていることに自分でも驚きだったほど。
彼女たちからすれば、外国で日本人からフィリピンの母語であるタガログ語が出てくればうれしいものです!
コミュニケーションが一気に楽しくなりますので、まずは簡単な単語からでも覚えてみてください。
おわりに
フィリピンパブとはなんぞや?という初心者の方から今までフィリピンパブには行ったことがある方まで、意外と知らない情報もあったのではないでしょうか?
日本にいながら異国情緒を楽しめるフィリピンパブは、個人的には遊びと割り切ってその場を目一杯楽しむ!という方法がおすすめです。
体のラインなどのスタイルも日本人とは明らかに違いますから、視覚情報としても男性にはポイントが高いです!
いつピナちゃんといい関係になっても良いように準備しておきましょうね!
ちなみに女性客が男性と一緒にフィリピンパブに入店する場合は、女性の料金はかからないということが通常です。
男だけではなく女性と一緒に行ってみても盛り上げてくれるフィリピンパブ(スナックでも良い)、興味を持ってもらえたら死ぬまでに1度は近くのお店などで経験してみるのもいいでしょう!