Masarap(マサラップ)! ユーリ(@firipedia18)です!
日本のスーパーで見かけることの多いフルーツの定番―バナナ。おいしいですよねー。
このとき値札などに書かれている産地ってほとんどがフィリピンのイメージがありませんか?
それもそのはず。
2021年時点においては、なんと日本国内に流通しているバナナの約76%がフィリピン産なのです!
5軒のスーパーがあればそのうち4軒はフィリピン産を取り扱っているという遭遇率です!
世界で見るとインドのバナナ生産量が世界一らしいのですが、我らがフィリピンの生産量は世界でみても6位を誇るほど。
そして、実はバナナとひとくくりにしても、フィリピンには豊富な種類のバナナが存在することを知っていましたか?そしてそれらは日本へ輸入・消費されるものとは異なります。
今回はそんなフィリピン産のバナナ達を種類別の特徴と食べ方を合わせてご紹介していきます!
フィリピンのバナナの種類
フィリピン産に限ったことではありませんが、そもそもバナナには主にデザート用に生で食される種類と、料理用の野菜として加熱調理で食される種類があります。また一部の品種では、そのどちらに使用できます。
それぞれ見ていきましょう。
デザート・スイーツ用のフィリピンのバナナ
ラカタン(Lakatan)
ラカタンは日本のスーパーで定着している「キャベンディッシュ」という品種に色や形が一番似ていますが、形状はひと回り以上小さいです。もともとフィリピンで馴染みのある品種で、現地では定番の人気バナナです。
皮が青い状態で店頭に並ぶことがありますが、このまま食べると甘くないため、皮が黄色くなって甘い香りがしてきてから食べるのがポイント。
果肉の色が白っぽくなく、黄色がかっているのも特徴的です。
科学的にはクエン酸が通常よりも1.5倍も含まれていて、この酸味がバナナの糖度を引き立てるので、結果として濃厚な味わいになるらしい。
まさにデザートやフルーツジュースなどが最適ですね!
ラトゥンダン(Latundan)
ラトゥンダンはフィリピンでも最も一般的な庶民のバナナといえるでしょう。大きさはやや小ぶりで短い。
安いだけでなく、日持ちがする点も現地で選ばれている理由です。
果肉は白く、皮が黒くなっても果肉には影響がないことも特徴的。日数が経つことで甘みが増すとされています。
ラカタンに比べて甘さが控えめでさっぱりしているので、おやつにも良いですね!
セニョリータ(Senorita)
セニョリータの別名は「モンキーバナナ」。主にフィリピンで採れる1本の長さが7〜9cmという可愛らしいサイズが特徴のバナナです。おやつに最適。
現地フィリピン人からも値段やサイズ感が手頃として愛されています。フィリピンのマーケットの至るところで大抵は売ってます。
食べごろになってからは日持ちしないという、小さくて儚いバナナです。。
味はラカタンほどの甘さはなく、普段我々がイメージしている一般的なバナナほど。
一時期は日本のスーパーでも見かけましたよね。今ではあまりメジャーではない印象です。
ブングラン(Bungulan)
ブングランの別名は「グリーンバナナ」。皮の色が黄緑色をしていて、いくら待っても黄色にはならないことが特徴的。普段我々日本人が目にしている黄色いバナナとは異なるので印象的です。
熟していないようで果肉はちゃんと甘いという特徴をもった新感覚バナナです。
ラカタンなどと比較すると甘さはありませんが、あっさりした味わい。
フィリピンでも普通のスーパーで見かける頻度は高くありません。滞在中で見かける機会があればぜひお試しあれ!
料理用のバナナ
サバ(Saba)
サバ・バナナは生食もできますが、主に加熱調理用のバナナとしてフィリピンでは利用されています。
ブングラン同様に黄緑色をしていて、比較的固く太く短い形状であることが特徴的です。
煮る、焼く、揚げるなど料理用の野菜として扱われるイメージ。
現地料理でもあるバナナキューやトゥロンに使われているのも、主にこのバナナです。
でんぷん質が多く、じゃがいもに近い炭水化物を含んでいます。
フィリピンに訪れたら様々な品種のバナナをぜひお試しあれ
日本では細長く黄色いバナナのイメージがありますが、今回ご紹介したようにフィリピンでは様々な色、形をしたバナナがあります。
加熱して食べる料理もあったりと、食べ方はさまざま。
日本の慣れ親しんだバナナも良いですが、機会があればぜひ現地の色んなバナナを試してみてください!