ユーリです!
全世界でコロナが流行る前、2019年の12月から2020年5月まで、フィリピンのバギオ市にある語学学校で英語留学をしていました。
約半年、6カ月間をバギオで過ごした経験をもとに今回はバギオをご紹介していきます!
フィリピンのバギオ(Baguio)について
バギオを調べている方のほとんどは、フィリピンへ語学留学のための学校探しをしているタイミングでバギオを知るようです。
セブやマニラの情報はインターネット上にたくさんあっても、バギオの情報は一部の留学サイトが取り扱っているのみ。
そんな中、フィリピン歴十数年の僕が実際にBaguioで半年間過ごすという、留学生の中でも長期の部類に入る中でわかったことがあります。
それはバギオは日本人に向いているということ。
実はバギオってフィリピン国内のあらゆる場所から、フィリピン人たちが観光や勉強に来るほどの場所だったんです。
フィリピンの大統領「ロドリゴ・ドゥテルテ」が夏に公務を行うオフィスであるマンションハウスという施設があるのもなんとバギオなのです。
バギオの場所・土地の特徴
で、バギオってどこにあるの?と思われた方。
こちらをどうぞ。赤いピンマークの場所がバギオ(Baguio)です。
フィリピンの首都であるマニラはルソン島という部分に位置していて、バギオも同じルソン島に該当します。
ルソン島北部、コルディリェラ行政地域、”北ベンゲット州”内にバギオはあります。
距離でいうと、マニラのニノイ・アキノ国際空港からバギオまでは、高速バスを使っても約4時間は掛かります。
山の中にある
バギオは山の中にある高原都市といえるので、マニラからの道のりも平坦な道が続いているわけではありません。
しかし、山の中にあるがゆえ、山の上から見下ろすバギオのダウンタウンの夜景は絶景です。
木々の緑が多い
場所柄、木々の緑に囲まれたエリアであることも特徴的です。
日々の生活と隣り合わせで自然を感じられるのは大きなメリットです。
例えば、バギオ市の中心にあるバーナム・パークという大きな公園は自然の木々や植栽が多く活用されており、いつも人々の憩いの場になっています。
涼しい気候
前述した大統領が夏場に公務を行う施設がありますが、マニラから決して近いわけでもないのに、なぜわざわざバギオに?となりますよね。
それはバギオが避暑地だからなのです。
フィリピン人ともいえど、暑いものは暑いわけです。
特に暑い季節では気温が高すぎると業務に集中できません。
クーラーをつければ良いと思うかも知れませんが、どの国でもクーラーは健康的ではありません。
しかし、そのクーラーが必要ないほどバギオの気温は涼しくちょうど良いのです。
通年で日中の平均気温が20℃程度といえばイメージしやすいでしょうか。
バギオに住んでいる人々の特徴
この「人々」という部分が外国で生活をする際には重要なポイントです。
一人で現地に滞在するのであれば、そこに基本的に友達はいないでしょうし、やり取りをすることになるのはその国の人々、ということになります。
※学生であれば、同じ国のメンバーがいたり他外国のメンバーがいたりするかもですが
それではここからはバギオの人々の特徴のご紹介です!
イグロット(Igorot)という民族で有名
バギオにはもともと「イグロット」と呼ばれる人々が住んでいました。
タガログでは「山の人」という意味合いを持つようです。
このイグロット出身の人々がバギオには多く住んでおり、観光地はもちろん、街のいたるところでイグロットにちなんだ民芸品が販売されています。
民芸品だけでなく、建物のデザインとしても取り入れらたりするほどバギオでは有名で、現地の人にとって自慢の文化となっています。
留学中に出会う先生たちもイグロット出身、ということも珍しくありません。
イロカノ語が使用言語
バギオの人々はイロカノ語という言語を使用しています。
もちろんフィリピンの公用語であるタガログ語も話せますし理解します。
個人的には、イロカノ語はなぜか遠く離れたビサヤ語に似ている単語が多いように感じました。
誠実・勤勉・勤労
日本人と相性が良いと前述したのは、この部分が主な理由です。
僕がフィリピンと関わってきた中で出会った人々は、マニラ周辺やビサヤ地方の人々がほとんどでした。
率直に言って、彼らの傾向は「全体的に目先の生活優先、金銭を借りることに抵抗が無い、仕事はしなくても何とかなる」というような文化で成り立っていたと感じます。
それと比べた場合、バギオの人々はとても誠実、勤勉で仕事に励みます。
これは誠実なイグロット民族の血を引いた彼らと、フィリピンの裕福な家庭が涼しい環境を求めて移住してきた歴史的背景などが重なり、できあがったのだと推測できます。
バギオで観光や留学に来た人々は「タクシーのぼったくりがない。何も言わずおつりまで1ペソ単位で返してくれる」と言います。
イグロット出身の先生たちは「毎日仕事して、何かのために貯金しておいて、大切な人たちと楽しく暮らせたら幸せ」と言います。
これがフィリピンではいかに難しいということに、セブやマニラで滞在したことがある人はおわかりいただけるでしょう。
そして、フィリピンが嫌いになる人の主な理由は、現地で不誠実な人々と出会ったり、金の無心をされることだということも僕は理解しています。
しかし僕の経験談になりますが、バギオでは何回タクシーに乗ろうが、一度も前述のようなひどい目にあったことなどありません。
また、巷でのコロナ対策においてはバギオの市長ベンジャミン・マガロン主導のもと、官民一体で徹底的なロックダウンを行ったことで、規律ある都市としてドゥテルテ大統領にも言及されるほどでした。
バギオ語学留学の特徴
実はバギオはフィリピン国内から勉学のために、優秀なフィリピン人学生がやってくる優良大学が存在することでも知られています。
つまり学園都市でもあるのです。
下記が例です。
メモ
私立 セイントルイス大学 (Saint Louis University)
私立 バギオ大学 (University of Baguio)
私立 コーディレラス大学(University of the Cordilleras)
国立 フィリピン大学 バギオ校(University of the Philippines Baguio)
参考:2020 Philippine University Ranking
では、これが英語の語学留学と何の関係があるのでしょうか?
先生の質が高い
そうです。つまり上記のような優秀校で教育を受けてきた優秀な学生(幼少期から英語で会話・授業など)が、卒業後に語学学校の教師として英語を教えている、なんてことはザラなのです。
それに加えて、バギオの土地で育った真面目な性格が一役買っています。
これによってほかのエリアに比べても、必然的に英語学習において授業の質が高いまま担保される、というのも納得ではないでしょうか。
英語語学学校の数は10校以上
語学留学の先駆けは韓国と言われています。
バギオでもほとんどの語学学校のオーナーは韓国人で、留学に来る数の生徒数でも韓国人が最多というイメージです。
どの学校も雰囲気や施設・設備は異なるので、現地留学を検討している場合はしっかりと情報収集をして、自分にはどんな勉強スタイルが合うのか、我慢できることと我慢できないことなどをはっきりとさせるのが良いでしょう。
バギオ:治安の特徴
学生が多いエリアということもあって、治安は安全といえるでしょう。
それは常識があって、かつ規律ある暮らしをしているバギオの人々自らが醸成した結果です。
また、前述のバギオ市長ベンジャミン・マガロンがしっかりとした管理を行っていることも理由に挙げられるでしょう。
ただ、場所によっては野犬がいますので、その点はほかのフィリピンと変わらず。
また、外国人はいつだってターゲットにもなりやすいものです。
バッグを携帯する際は、斜め掛けをする、バッグの口を開けっ放しにしない、レストランでも荷物を置きっぱなしにしない、などは当たり前に行なうようにしましょう。
P.S バギオでは市内の路上喫煙、店内での喫煙も禁止です。路上では警察に見つかった場合、逮捕されますので喫煙者は注意
バギオ:交通の特徴
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バギオで利用できる公共交通機関は下記表をご覧ください。
タクシー | ジープニー | トライシクル | 電車 |
〇 | 〇 | × | × |
特徴的なのは、フィリピン国内では街中でよく見かけるバイクタクシーである”トライシクル”がないことです。
タクシーの運転手に聞いてみたところ、そもそもトライシクルが許可されていないとのこと。
「バギオの道は勾配が多くバイクでは危険だからだろう」と言われてみればそうかもしれませんね。
また、電車も通っていません。
フィリピンの定番の移動手段であるジープニーはもちろんたくさん走っているのですが、現地の人々でもタクシーをバンバン利用する光景は、バギオならではと言えるでしょう。
時期的な交通渋滞が深刻化
避暑地として人気のバギオは近年慢性的な交通渋滞に悩まされています。
その時期は12月から4月頃が該当します。
12月はみなさんご存じのクリスマス。観光でやってくる人たちの車がすごいことになります。街中も人でごった返します。
2月にはPanagbenga(パナグベガ)と言われるフラワーフェスティバルが開催。
4月頃まではフィリピンは初夏に該当するため、この時期に避暑地であるバギオへ涼みに出かける人が多いとのこと。
最後にバギオのナイトスポット(観光の一環)
ここまでで大分バギオが真面目な都市であることは理解いただけたのではないでしょうか。
「観光にしろ、留学にしろ夜や週末は楽しみたい!」
という方のために、ナイトスポットをご紹介しましょう。
世間一般で言われる「クラブディスコ」はバギオ市内に2か所です。
The Camp ザ・キャンプ
箱サイズ的にもここが一番有名です。
実は建物全体が「The Camp」なのであって、正確にはクラブ名ではないことはどうでも良い話です(笑
客層は20代が中心。ガンガン騒ぎたい人たち向けです。
メモ
1Fにバー&レストランが2店舗。
2Fがダンスフロア。EDMが中心で次々に曲が入れ替わります。
3Fはテラス席がついたライブミュージックも聞けるバー&レストランが1店舗。
アクセス
営業時間:13時00分 ~ CLOSE
入場料:150ペソ(約330円)ワンドリンク付き ※1階か3階のレシート持参で入場無料
所在地:Leonard Wood Rd, Brgy. Teachers Camp, Baguio, 2600 Benguet, フィリピン
Spade Superclub スペード スーパークラブ
もう一つのクラブであるにも関わらず、趣向が全く異なるのがここ。
まず、箱は小さいです。
客層は黒人やアラブ系の人たちが多く、日本人は見たことありません(笑
曲もこちらのほうが1曲の時間が長く、騒ぐというよりダンスを楽しみたい人に向いているはず。
メモ
並びのビルにカラオケ屋がある。食事つきのプランなので、お腹が空いているときに行くほうが料理が無駄にならない。
アクセス
営業時間:19時00分 ~ CLOSE
入場料:150ペソ(約330円)ワンドリンク付き
所在地: Baguio Crown Legacy Hotel, Corner Montinola Street, Kisad Road, Baguio, Benguet, フィリピン
まとめ
いかがでしたか?
バギオに興味があって、バギオ情報を調べている方にとって、ざっとバギオがどんな場所で特徴を持っているのかをイメージしてもらえたなら幸いです!
一度は訪れてみるのも良い場所だと思います!
P.S. 留学情報をお探しなら、ほかメディアになりますが「【留学エージェント10選】おすすめ留学サイトを比較ランキングで紹介!」という記事を見てみるのも良いかもしれません。