フィリピンは温暖な気候と美しいビーチに加えて親日家の方も多く日本人を歓迎してくれる環境にあるだけではなく、首都のマニラには日本人コミュニティも数多く存在しているほか、日本の食材や料理を取り扱ったスーパーやレストランもオープンしている国です。
そんな素敵なフィリピンの観光を思う存分楽しんだり、移住先の新天地として選ぶ方にとっては魅力的と思えるビザがあります。
それが『クオータビザ』です。
他国と比較して申請条件のハードルが低いクォータービザの取得を検討してみてはいかがでしょうか。
今回はクオータビザについてご紹介します。
フィリピンの永住権のひとつ「クオータビザ(Quota Immigrant Visa)」とは?
クォータービザとは特別割当永住査証と呼ばれるフィリピンでも最高位の永住権で、日本人を対象に特別に1年につき定員50人に取得が許されています。定員に達し次第受付が締め切られますが、毎年1月10日頃を目処にリセットされ再び定員50人で募集が開始されます。
また、活動制限は特に設けられておらず、フィリピンでビジネスをしたい方はもちろんのこと、観光などのレジャーで頻繁に渡航したい方にとっても嬉しいビザです。
日本国内と比較して物価が安いことから、セカンドハウスや老後の終の棲家として近年は取得する方が増えています。
クオータビザの条件・詳細
名称 | クオータビザ(特別割当移住査証) |
年齢制限 | 20歳以上 |
滞在期間 | 無期限 |
就労 | 可能 |
預託金 | 50,000USドル ※ビザ取得後に引き出し可能 |
年次報告 | 1年毎 |
更新料/年次報告料 | 310ペソ |
取得代行費用 | 200万円~約400万円 |
別途要件 | 1.犯罪を犯したことのない方 2.医師による健康診断をうけられる方 |
フィリピンではリタイアメントビザを取得する方も少なくありませんが、リタイヤメントビザは200万円から600万円程度の預託金の拠出が必要である一方で、クォータービザの場合は取得時の費用以外は年1回の更新費のみで済みます。
一般的な観光で日本人が滞在できるのは30日ですが(過去記事参照:「フィリピン入国条件とビザ必要有無について|日本人は無査証短期滞在期間あり」)、クォータービザは永住権であることから1度取得すれば原則は永久にフィリピンに滞在することが可能です。
多くの国の永住権の取得と比較してハードルが低く、更新申請のために最低で1年間に1回、必要書類を持参して数時間程度フィリピン国内の入国管理局に訪問するだけで問題はありません。
また、更新費用についても310ペソ(日本円で700円程度)で済むのも他の国のビザでは考えられない格安の料金です。
そのため、実は日本人でクォータービザを取得後も日本国内で暮らしている方もいます。
当局の関係者やフィリピン人の知り合いや友人などが居る方の場合は数十万程度の事務手数料で取得が済むこともありますが、コネクションを持っていない場合は取得代行エージェントを通す必要があり、費用は400万円程度必要になることがあります。
永住権を取っても日本国籍は残る
日本の法律では二重国籍の取得は許されておらず、他の国の国籍を取得した時点で日本国籍を放棄してしまう仕組みであることから、クォータービザの申請時に日本国籍のことが心配になる方も少なくありません。
しかし、クォータービザは帰化をする訳では無いのはもちろんのこと、取得後に得られる永住権は居住権利のみとなっていることから日本国籍は残るので安心です。
実際に取得された方の大半が日本国内に本籍を置いたままで手続きを行っており、フィリピンとの間を行ったり来たりしながらのビジネス、年に数回の観光に向かうために利用する方がほとんどです。
そのため、クォータービザ取得後に仮に日本国内でお子さんが生まれることがあっても、将来的にどちらの国籍で人生を歩むのか選択肢が残された状態になっています。
自力で取得?それとも代行業者を利用する?
クォータービザの取得にはフィリピンの文化・法律を熟知し、必要書類の準備やどの役所に届出を行うのかなどに精通しているのに加えて、フィリピンの公用語に使われているタガログ語または第二言語の英語が堪能な方であれば自力で申請手続きを行うことは不可能ではありませんが、個人で行う場合は当局にコネが無ければほとんど取得が難しいのが現状です。
そんな時に役に立つのがクォータービザ取得の代行業者の存在で、初心者の方でも書類の書き方などについて親切丁寧にアドバイスしてくれるのはもちろんのこと、煩雑な申請手続きから翻訳やサポートのほとんどを代行してくれるので時間や労力を大幅に低減することが可能です。
また、これまで数多くの日本人向けにクォータービザ取得のサポートに実績のある代行業者であれば関係当局とのコネや信頼関係も厚く、個人で申請するのと比較して通過可能性が遥かに高くなるのも大きなポイントです。(※業者によりますが10年以上のキャリアがあり取得率100%のところも)
もしあなたがフィリピン国内の事情に詳しくタガログ語や英語が堪能で、どの役所にどんな書類を提出すればよいのか把握し、さらにコネがあるという余程のエキスパートな方ではない限り、クォータービザを取得するには豊富な実績に加えて専門的な知識と当局に強固なコネを持っている代行業者に任せるのがおすすめです。
クォータビザ取得代行サポートの費用感
クォータビザの取得代行サポートに必要な費用は業者によって大きく異なるのに加えて、希望者が殺到する場合には相場が高騰する場合もあります。
それでも、他国の永住権取得ハードルに比べれば、代行費用を含めても圧倒的にフィリピンはお手頃です。
個人的に非公式なエージェントに依頼した場合はあまりにも過大な金額を請求されるだけではなく、結果として残念ながらビザの取得に失敗してしまうケースも少なからず存在しますが、過去に数々の日本人にサポートをして来た実績のある法人の代行業者に依頼すれば、確実にクォータービザの取得が実現するだけではなく費用もよりリーズナブルに抑えることが可能です。
平均的な費用は200万円から400万円程度。フィリピンへの移住ブームが加熱して利用者が殺到した際には1000万円程度まで高騰したケースもありますが、現在はやや小康状態となり相場は落ち着いています。
その金額は業者によってトータルのパッケージ料金となっているケースもあれば、依頼する書類の数に応じて別途役所に納める費用や、移動が伴うものであれば交通費などの実費が別途請求となるケースもあります。
また、昨今ではもしもクォータービザの取得に失敗した場合は一切の費用を徴収しない成功報酬型のプランを提供している代行サポート業者も増えており、取得できるか確証を持てない場合にはそのような業者に申し込むのもひとつの手でしょう。
2022/04/04時点:現在は取得事例・ノウハウ・コネクションの確立が進み、成功報酬型のサポート業者はありません。
フィリピンと各国の永住権取得条件を比較
永住権の取得難易度がわかりやすいように、表にしてみました。
永住権=投資家ビザなども含みます。結婚や仕事キャリアを通してのビザ取得は含みません。
また、必要金額は預金証明などの最低金額を掲載しており、代行業者を利用する場合はこれに加え委託報酬が別途必要です。
国 | 必要金額 | 審査期間 | 申請難易度 |
---|---|---|---|
フィリピン | 5万USドル (約610万円) | 1ヵ月半程度 | ☆ |
米国 | 50万USドル (約6,100万円) | 1〜2年程度 | ☆☆☆ |
カナダ | 35万CAドル (約3,400万円) | 3年程度 | ☆☆☆ |
オーストラリア | 250万豪ドル (約2億3,000万円) | 1〜2年程度 | ☆☆☆☆ |
シンガポール | 250万SGドル (約2億2,600万円) | 半年〜1年程度 | ☆☆☆☆☆ |
フィリピン クオータビザのメリット・デメリット
メリット
- 滞在期間は無期限
- いつでも好きなときに入出国ができる
- 日本人向けに特別に毎年50人の募集がされている
- 他国の永住権と比較して必要条件や審査のハードルが格段に低い
- 預託金は取得後に引き出しOK
- 取得できる永住権は居住権のみであることから、ビザ取得後に日本国籍を失うこともない
- リタイヤメントビザと違い、小さな街でも入国管理局さえあれば更新できる
デメリット
- 年間50人という制限枠がある
- クォータービザでは市民権は得られず居住権のみとなることから参政権などはない
- 一時的とはいえ5万USドルの預け入れ金が必要
- 取得後のフィリピン出国時には約3000ペソの別途費用が必要。※出国のたびに費用はかかるが金額は下がっていく
クオータビザのお問合せはこちらから
米国やシンガポールの永住権を申請できるだけの金融資産をお持ちの方は心配ないでしょう。
そうでない場合、代行業者を利用してもまだ他国の最低投資額よりも格段に低いフィリピンを選択しない理由はありません。
クオータビザ取得に向けて専門のチーム体制でサポートいたします。
各種ビザ取得・海外進出サポートなど、現地フィリピンで20年以上活動する信頼できる日系の法人会社と連携しています。
サポートは日本語で対応しますので英語が苦手という方でも安心です。
下記フォームからぜひお気軽にお問い合わせください。
※2024年もすでに複数名の方の取得代行をサポートしています。毎年の枠がありますので申請はお早めにどうぞ。