フィリピンは、雄大な景色と手つかずのビーチがあることから、夏の旅行先として人気がありますが、夏が終わっても楽しみは尽きないはずです。素晴らしいビーチに加え、この国ではサーフィンの人気も高まっているのです。
7,000を超える島々と36,000キロメートルを超える海岸線は、まさに東洋の真珠と呼ぶにふさわしいものです。
一年のうちでこの時期、海岸沿いの風と台風のうねりはサーフィンに最適で、海岸には台風によるうねりも最も多く届きます。
きちんとしたサーフィンをしたいなら、フィリピン群島でのサーフィンの最適な時期は8月から11月の間です。
これらは最高のビュースポットでもあるんです!
フィリピンのおすすめサーフポイント
バレル、オーロラ州(Baler, Aurora)
このリストでは、フィリピンで最初にサーフィンが紹介された地域にあたるオーロラ州のバレルから始めます。この場所はサーファーが最も多く訪れる場所の一つです。
この地域には、様々なサイズの波でサーフィンできるビーチがいくつかあります。中型のものだけで良いならバレルはどうでしょうか?その後に同州にあるサバンビーチ(Sabang Beach)に進出してください。
もっとエキサイティングに、もっと大きくてパワフルな波に乗りたいなら、世界中のプロサーファーに人気のセメントビーチ(Cemento Beach)へどうぞ。
サーフィンを学びたい人、サーフィンを楽しみたい人、プロとしてサーフィンを実践している人、バレルはサーフィンの拠点として最適な場所です。
世界的にも有名なサーフスポットで、一年中訪れることができますが、12月から7月がベストシーズンです。
バラス、カンタドゥアネス州(Baras, Catanduanes)
もし、単なるサーフスポット以上のものを求めるのであれば、”ハッピーアイランド”として知られるカタンドゥアネスを訪れてみてください。
国内でも有数のサーフスポットであり、なだらかな丘陵と華麗な岩に囲まれた息を呑むような風景も楽しめます。
この地域にはサーフィンに適したビーチが少ないので、安定した大波が打ち寄せるプララン(Puraran Beach)を訪れてみてください。
あなたがチャレンジングな波を求めるプロサーファーなら、7月から10月の間にこの場所を訪れるとよいでしょう。波乗りを楽しむだけでなく、カタンドゥンガン・フェスティバルやプララン・サーフィン・カップを見ることもできます。
サーフィンを習いたい方や初心者の方は、波がかなり穏やかな2月から6月にかけての時期がおすすめです。
サン・フアン、ラ・ウニオン州(San Juan, La Union)
首都マニラから遠く離れた場所には行きたくない、でもサーフィンはしたい、そんなあなたにお勧めの場所があります。
ラ・ユニオン州サンファンはマニラに近く、フィリピン国内はもとより、海外からの観光客にもアクセスしやすい場所にあります。
この地域の優れたブレイクが発見された後、サンフアンは増加するサーファーや観光客を受け入れるために急速に成長しました。
さらに、この地域には一年中最高の波があることに加え、探索する価値のあるサーフキャンプがあります。
激しい波を求めるなら、通常12月から1月にかけてサン・フアンで見つけることができます。
うねりのピークとなるのは、7月から10月、11月から3月と覚えておくとよいでしょう。
東サマル州(Eastern Samar)
東サマルはサーフィンで有名ではありませんが、まるで絵のように美しいビーチと太平洋のうねりには、これまでにない大きな波が立っています。
ギワンとカリコアン島は、この近辺で最も人気のある2つのサーフィンの目的地で、中級から上級のサーファーに適しています。
9月から10月がベストシーズンですが、4月から5月の間に来れば、まだ十分なロングボード用の波を見つけることができます。
ただし、有名なサーフポイントの中には、地元のサーフグループに守られていて、場所がわかりにくいところもあります。
とはいえ、フィリピン人は親しみやすいことで知られているので、丁寧に尋ねれば正しい方向を教えてくれるかもしれません。
エル・ニド、パラワン州(El Nido, Palawan)
パラワンは美しいビーチや海底の入り江でよく知られていますが、それ以外にも最高のサーフスポットなど、多くの見どころがあります。
もしあなたがプライベートな時間を過ごしたいなら、エルニドの広い範囲から、隠された素晴らしいサーフスポットを無数に発見することが可能です。
長く続く海岸線では、季節によってさまざまな波が観測されます。
例年11月から3月にかけてのアミハンシーズン*1は、長くクリーンなサーフィンができる最高のロケーションです。まだサーフィンを習っている人には最適な時期といえるでしょう。
あなたがプロのサーファーなら、通常6月から9月にかけてのハバガットシーズン*2にこの地を訪れるべきでしょう。
*1…フィリピンにおいて涼しく乾燥した北東の風が吹く季節
*2…フィリピンにおいて高温多湿の気候で頻繁に大雨が降り、南西の風が吹く季節
ラヌザ、スリガオ・デル・スル州(Lanuza, Surigao Del Sur)
後述するシアルガオ(Siargao)とスリガオ(Surigao)は似ていて、どちらもサーフィンに最適なスポットですが、スリガオ州にはラヌザなどの小さなコミュニティーがあり、国内でも有数の魅力的な波があります。
シアルガオよりもプライベートなサーフエリアをお探しなら、スリガオのラヌザを訪れてみてください。シアルガオよりもかなりのんびりしていますが、素晴らしいブレイクが多数存在します。
外周が小さくても、長くて薄いブレイク、速くて激しいブレイクなど、バラエティ豊かな波に出会えます。
パグドプド、イロコス・ノルテ州(Pagudpud, Ilocos Norte)
あまり多くの人が訪れず、有名でもないサーフィンスポットを探しているなら、イロコスノルテ州のパグドプッドは素晴らしい選択肢となります。
首都から12時間ほどの旅で、国内・海外からの観光客の方にも比較的利用しやすい立地です。
美しいビーチと息を呑むような景色で知られていますが、ロングボードサーファーにとって理想的な最高のレフトハンドもあり、一方でショートボーダーにとってもエキサイティングな場所でもあります。
浅いリーフでホローな急波が立つことで有名なハートブレイクをぜひ探索してみてください。
プロサーファーであれば、ぜひとも訪れたい場所です。しかも、パガッドパッドが提供するハードな波を誰もが扱えるわけではないので、ほぼ常に空いている状態です。
ダエト、カマリネス・ノルテ州(Daet, Camarines Norte)
カマリネス・ノルテ州ダエットのバガスバスビーチ(Bagasbas Beach)。波乗りに最適な太平洋の海岸沿いのビーチをお探しなら、ぜひ訪れてみてください。
バガスバスは、常にパワフルな波と砂浜があるため、初心者のサーファーに最適な場所です。
熟練したサーファーにとっても永遠の楽園であり、波は絶えず押し寄せ、サーフジャンキーは興奮し続けます。
とにかく、このロケーションはあらゆるレベルのサーファーにとって素晴らしい場所なのですが、最高のサーフィンを体験するためにも、旅行の手配をする前に天気予報をチェックしてください。
太平洋の風が最高の波を提供する7月から1月の間が、最も素晴らしい時期といえるでしょう。
サン・ナルシソ、ザンバレス州(San Narciso, Zambales)
ラ・ユニオンと同じ波のうねりを求めているけれど、遠くまでドライブするのは嫌だという方は、ザンバレスに来て、新しく確立されたサーフシーンを体験してみてはいかがでしょうか。
マニラから車で3時間ほどの所にあり、スケートボード、スキムボード、サーフィン、ボディボードなどのボードスポーツの目的地としても人気が集まり始めている場所です。
サーフィンのみならず、ザンバレスの観光地の楽しい環境は、見知らぬ人たちを友情に引きつける磁石のような存在になっているのです。
フィリピンの他のサーフスポットと同様、ザンバレスのビーチの雰囲気は、 サーフィンというスポーツを勉強したり、従事することを望む多様な人のグループを惹きつけています。
シアルガオやバガスバス、バレルのように天候が安定しているわけではありませんが、波のうねりを待つ間に楽しいことがたくさんあります。
そのため、特に初心者から中級者までのサーファーには必見の目的地です。
シアルガオ島(Siargao Island)
そして、このリストの最後を飾るのは、フィリピンのサーフィンの中心地であり、アマチュアとプロの両方のサーファーにとって最高の目的地であるシアルガオです。
専門家向けの難しいリーフブレイクから、ビギナー向けの穏やかな波まで、さまざまなサーフエリアがあります。
サーフィンだけでなく、天然のプールや秘密の入り江、緑豊かな田園風景など、仲間と一緒に最高のたまり場や食事スポットを訪れてみてはいかがでしょうか。
島の南側は白い砂州とサンゴ礁が広がる穏やかな海となっています。
また、プロサーファーや世界の有名人達が訪れるフィリピン屈指のサーフスポットでもあるので、訪れる際は要チェックです。
シアルガオのサーフシーズンは9月から5月までです。11月から2月にかけては、パーフェクトブレイクが定期的に期待できます。
太平洋側の岬:トゥアソンにあるクラウドナインは国際クラス。毎年9月末に国際大会も開催されます。
フィリピンのサーフィンについて
フィリピンのサーフィンは、他の国に比べれば発展途上かもしれませんが、大きな人気を集めており、着実に広がりを見せています。
それに伴って、フィリピン人は国際的なサーフィンコンテストに出場するようになり、日本で開催された2018年ISAワールドサーフィンゲームスでデビューを果たしました。
もしあなたがサーフィンバケーションを計画しているのなら、フィリピンのサーフィンの中心地であるシアルガオ島だけでなく、このブログで紹介した他のサーフポイントも訪れてみてはいかがでしょうか?